胃カメラ
(上部消化器内視鏡検査)
胃カメラとは、口や鼻から小さなファイバースコープ(カメラ)をとおして、食道・胃・十二指腸の一部を見る検査です。食道・胃・十二指腸の病気(潰瘍・癌・炎症など)の診断に非常に有用な検査です。
また、胃カメラ検査を定期的(1年に1回が目安)に受けておくことで、万が一胃がんになっていても早期発見の確率が飛躍的に高まります。
検査そのものの時間は10~20分程です。検査前の鼻や喉の麻酔に15分ほど必要とします。
経鼻内視鏡
当院での胃カメラの検査は鼻から挿入する経鼻内視鏡で行っております。経鼻内視鏡とは鼻からカメラを挿入します。経口用のカメラは10㎜程の太ささですが、経鼻用は5㎜程と非常に細くなっています。
通常の鉛筆が7㎜程なので、それよりも細いカメラとなります。鼻からの挿入の場合、舌の付け根を通らないため「おえっ」っと吐き気を感じることが少なくなります。
また口からではないため、検査中話もすることができます。デメリットとしては、経口用の内視鏡に比べて画質がやや落ち観察しにくい場合があります。鼻の通りがどうしても悪いなど、鼻からでは挿入できない場合もあります。その場合は口からの挿入に変更します。検査後などに鼻出血を起こす場合があります。
口からの挿入や、鎮痛剤を使用しての挿入も対応していますのでご希望の場合はご相談ください。鎮痛剤使用の場合は当日の運転は控えていただいておりますのでご了承ください。
検査を受けるに当たっての注意点
- 検査前日
- ・夕食は軽食として21時以降は食事をしないでください。
・21時以降も水分摂取は可能です。
・飲酒・タバコは控えてください。 - 検査当日
- ・朝起きてからは水分・食事ともにとらないでください。
・色素などが飛んで服が汚れてしまう場合もありますので、出来るだけ楽な格好でお越しください。 - 検査後
- ・検査後はすぐに帰宅できますが、飲食は1時間以上開けてから摂取してください。
- その他
- ・普段飲んでいるお薬に関しては、検査予約時に指示がありますので相談してください。 一部検査前に一定期間中止しておくお薬や、検査当日も飲んできてもらってよいお薬などがあります。
このような方に特に胃カメラをお勧めします
- みぞおちあたり・背中が痛む(空腹時や食後に特に痛みが出る)
- 胃の不快感がある
- 胸焼けがする
- 喉、または胸のつかえ感がある
- 吐き気、嘔吐
- 黒い便が出る
- 貧血を指摘されている
- 顔色が悪いと言われる
- 体重が急に減った
- バリウムによる胃の検診で異常を指摘された
- 親がピロリ菌がいると言われた
- ピロリ菌がいるといわれたことがある。(ピロリ菌治療後も含め)
- 両親・兄弟などの中に癌を患った人がいる
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍になったことがある
- 肝硬変と言われている
- 食道がん、胃がんを治療したことがある 等
※経鼻内視鏡に関して質問などございましたら、来院時などいつでもご相談ください。