自費診療
当院では全額自己負担の検査、いわゆる自費診療も行っています。
腸内フローラ検査、各種がんの有無やがんの発症リスクを調べるマイクロアレイ血液検査・サリバチェッカー・アミノインデックス、軽度認知障害の有無を診断する認知症スクリーニング検査などを行っています。
いずれも少量の採血、採便等で判定できる簡便なものなので、ご希望される方はお気軽にお問い合わせください。
主な自費検診費用
検診名称 | 費用(税込) |
---|---|
腸内フローラ検査 | 18,000円 |
マイクロアレイ血液検査 | 75,000円 |
サリバチェッカー | 28,000円 |
アミノインデックス | 23,000円 |
MCI―スクリーニング | 20,000円 |
LOX―インデックス | 20,000円 |
腸内フローラ検査
腸内フローラとは、腸内に生息する常在細菌の集合体で、私たちの腸内には100兆個以上の細菌が住み着いています。
近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係している事が研究で解明されており、 腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることも分かってまいりました。
(腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症など)
ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。
こんな方におすすめの検査です
- 下痢や便秘などお腹の悩みでお困りの方
- 糖尿病、アレルギー等の疾患をお持ちの方
- お肌のトラブルをかかえている方
- なかなかダイエットが成功しない方
腸内フローラ検査でわかること
- 腸内フローラ判定(多様性、短鎖脂肪酸、腸管免疫、口腔常在菌)
- 大腸画像検査おすすめ度
- 健康長寿菌判定
- 腸内フローラの主要細菌の割合(ビフィズス菌や乳酸産生菌など)
- ダイエットや美容に関すること(太りやすさ、やせ菌、エクオール産生菌)
- 生活習慣の改善ポイント
- 管理栄養士からのアドバイスコメント
検査結果サンプル(一部抜粋)
検査の方法
検査は被験者のご自宅での採便となります。ご自身のタイミングで採便をしていただくので負担が少なく検査可能です。検査をご希望の方は医師またはスタッフにお声掛けいただき、検査キットを受け取ってください。
良い腸内フローラを育てるためには
腸内フローラは食事をはじめとする生活習慣の影響を大きく受けています。腸内フローラ検査を実施したあとは、これまでの生活習慣を振り返り、できることから取り入れて食事改善、生活習慣改善を行います。当院では医師が検査結果をふまえてアドバイスをします。また、お持ち帰り用に検査結果の解説や生活習慣アドバイスが載った検査結果ガイドの冊子もお渡ししますので、ご自宅でも参考にしてご覧ください。
マイクロアレイ血液検査
マイクロアレイ血液検査とは、1回の採血(5.0ml)のみで行える4つの消化器系がん検査です。
早期発見が難しいとされる「膵臓がん」「胆道がん」や、罹患者の多い「大腸がん」「胃がん」が「今、体内にあるのか無いのか」を9割という高い検査精度で判別できます。
マイクロアレイという新しい技術を利用することで遺伝子レベルでの生体反応を測定し、早期がんの発見・治療に役立てます。一般的な遺伝子(DNA)検査は「将来がんになりやすい体質かどうか」というリスクを調べるものですが、マイクロアレイ血液検査では「今、体内にがんが発生しているかどうか」を検出します。
※本検査結果はがんであるかどうかを確定するものではありません。
検査をご希望の方へ
ご希望の方はまずは当院までお問い合わせ・ご予約ください。
当院までご来院いただき、採血(5.0ml)を行います。
採取した血液は専門の検査機関にて検査を行い、3〜4週間ほどで判定結果をお伝えします。
サリバチェッカー(唾液によるがんリスク検査)
サリバチェッカーとは、数滴の唾液を採取することで行うがんリスク検査です。
早期発見が難しく生存率が低い「膵がん」、罹患者数の多い「大腸がん」「肺がん」「口腔がん」「乳がん(女性のみ)」の疑いがあるかどうかを検査します。
唾液中の成分の大部分は血液由来のため、がん細胞から染み出す代謝物質は血管を通り、唾液中に染み出します。
サリバチェッカーはこれらの物質の濃度を解析することで、「現在がんの疑いがあるかどうか」を調べます。
数滴の唾液を採取するだけなので体に負担がかからず、血液検査が苦手な方でも気軽に受けていただけます。
検査をご希望の方へ
ご希望の方はまずは当院までお問い合わせ・ご予約ください。
事前の注意事項等がございますのでご説明させていただきます。
検査当日はご来院いただき、唾液の採取(0.1cc)を行います。
採取した唾液を測定・解析し、約3週間程度で結果をお伝えします。
アミノインデックス
アミノインデックス(AICS)とは、血液中のアミノ酸濃度のバランスを見ることで、現在の健康状態や病気の可能性を調べられるという検査です。
健康な方の血液中のアミノ酸濃度というのは、各自一定になるようにコントロールされているのですが、何らかの病気を発症すると体の代謝バランスが変化するようになって、一定に保たれていた血液中のアミノ酸濃度のバランスが変化することが判明しています。
そしてこの性質を応用したものがアミノインデックスです。これは少量の血液サンプルで容易に、しかも短時間で健康状態を調べることができます。
現在では、アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS:AminoIndex Cancer
Screening)検査が登場し、がんであるリスク(可能性)を評価することができるようになりました。
今ではがん検診を目的とした血液検査として知られています。
がんの可能性を調べる
AICSとは
健康な方とがん患者様の血液中のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析していくことで、がんであるリスク(可能性)を評価するという検査法になります。
1回の採血は5mlほどで、複数のがんを同時に検査することが可能なほか、早期のがんにも対応しております。検査結果は2週間程度で判明します。
同検査を希望される方は、お気軽にご相談ください。
検査時の注意点
同検査は若い世代の方からご年配の方(男性は25歳~90歳、女性は20歳~90歳)までが対象になります。
なお、妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)、先天性代謝異常の方、および透析患者の方などは、AICS値に影響が出るため、同検査を受けることができません。
このほか検査前日の夕食には高たんぱく質の食事(肉・魚など)は控えるようにし、検査の8時間前からは水以外の飲食物は口にしないようにします。
検査当日の服薬については、医師にご相談ください。
また採血は午前中に受けるようにします。
AICSの検査の対象となるがんと対象年齢
検査項目名称 | 受診対象年齢 | 評価対象がん | がん種別評価 対象年齢 |
---|---|---|---|
男性AICS [5種] |
25~90歳 | 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん | 25~90歳 |
男性AICS [5種] |
25~90歳 | 前立腺がん | 40~90歳 |
女性AICS [6種] |
20~90歳 | 胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん | 25~90歳 |
女性AICS [6種] |
20~90歳 | 子宮がん・卵巣がん | 20~80歳 |
検査結果に関して
AICSでは、各種のがんに関して罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で表します。その数値が高いほど、がんの可能性が高いと考えられ※、判断の目安として、「ランクA」「ランクB」「ランクC」の3段階で表示しています。
「ランクC」との判定があれば、各がんについての精密検査が必要です。ちなみにAICSは採血時のがんであるリスクを評価するもので、生涯にわたってリスクを評価されるものではないので、定期的に検査を受けられるようにしてください。
※AICSは、がんであるかどうかを確定するものではありません
- ランクA(AICS値:0.0~4.9):通常よりがんである可能性が低い(有病率:0.03~0.07%倍)
- ランクB(AICS値:5.0~7.9):やや高い(有病率:0.13~0.21%)
- ランクC(AICS値:8.0~10.0):高い(有病率:0.40~1.16%)※「約100人に1人」にがんがある確率です。
認知症スクリーニング検査
当院では、認知症スクリーニング検査として、MCI―スクリーニング検査を行っています。
MCIとは軽度認知障害のことで、これは健常者と認知症の中間段階と言われる状態を言います。なお、この場合は日常生活に支障をきたすことはありませんが、この時点でこれといった治療もせずに放置を続けていくと、5年後には半数以上の方が認知症に移行すると言われています。
ただMCIと診断された時点で、適切な予防や治療を行うことができれば、認知症の発症を防ぐことや、発症を遅らせることが可能になります。
最近もの忘れが増えた、やる気が湧いてこない、同じ話を何度も繰り返すというような症状に心当たりがあれば、一度MCI―スクリーニング検査を受けられることをお勧めします。
なお同検査で必要なのは少量の血液(採血)のみで、2~3週間後には結果が判明します。判定結果はリスクに応じてA~Dの4段階に分かれています。
それぞれの内容は以下の通りです。
- A:1~2年に1回は検査を受けてください
- B:1年毎の検査を受けるようにしてください
- C:6ヵ月~1年毎に検査を受けてください
- D:2次検査をおすすめします
生活習慣の改善が認知症の予防に
認知症は生活習慣病のひとつとも言われています。
そのためMCIと診断されなかったとしても、生活習慣が日頃から乱れているという方は、バランスの良い食事をとる、適度な有酸素運動を改善するようにしてください。なお肥満や糖尿病は、認知症の発症リスクを高めます。
LOX-インデックス
(ロックスインデックス)
LOX―インデックスとは血液検査のひとつで、採血するだけで脳梗塞や心筋梗塞などを発症させる原因となる動脈硬化の状態や程度を調べるための検査になります。
そもそも動脈硬化とは、文字通り動脈(心臓から体の各部分へと血液を運ぶ血管)が硬くなってしまうことを言いますが、血管(動脈)は硬直化するとしなやかさを失い、血液を送り出すのが困難になっていきます。
そのことが心臓に負担をかける原因となって、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病を招き、さらに動脈硬化が進行、やがて合併症として脳梗塞や心筋梗塞を発症するようになるのです。
ちなみに動脈硬化を起こすもしくは進行させやすい原因ですが、加齢をはじめ、偏食・過食や食生活の欧米化、運動不足、ストレスなどが引き金となって起きる糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、喫煙などが挙げられています。
なお、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病については、自覚症状がほぼ現れないので、多くは放置されやすいです。そのため合併症(脳梗塞、心筋梗塞など)を発症してから病気に気づくという患者様も少なくありません。ただ自覚症状がなかったとしても、LOX-インデックスによる検査を行うことで、早期発見・早期治療に努められるようになります。
同検査では、2つのLOX―インデックス、血液中の超悪玉コレステロール(LAB:LDL(悪玉)コレステロールよりも血管を傷つけやすい物質)と、その担い手とされるたんぱく質の一種sLOX-1(LABと結合して動脈硬化を促進させる)を測定・解析し、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを算出していきます。
これらの数値(LOX―インデックス)が高ければ、将来的に上記で挙げた合併症になる可能性が高いということなので、あらかじめ予防対策(食事療法、運動療法、禁煙、節酒
など)を打つことができ、早い段階からリスク回避に伴う行動がとれまるようになります。
なお、LOX―インデックスは現在保険適応がなく自費医療となっており、費用は20,000円(税込)となります。検査を希望される方はお気軽にお問い合わせください。